インフルエンザB型はA型と違ってすぐに高熱がでる事は少ないのでインフルエンザなのか風邪なのか迷ってしまう事もあります。ただの風邪だったらインフルエンザが流行っている時期に病院に行くのはうつってしまいそうなので避けたいですよね。でもインフルエンザなら早めに行って抗インフルエンザ薬をもらうと回復も早くなるし…と判断に困ります。
今回はインフルエンザB型の初期症状や風邪との違い、発症してから検査のタイミングや主な症状についてまとめました。
インフルエンザB型の初期症状
インフルエンザB型の初期症状は鼻水や倦怠感、咳などで風邪と似ています。風邪と違う点は潜伏期間の短さです。インフルエンザの潜伏期間は1~2日で、一般的な風邪の潜伏期間は5~6日と言われています。人の体に入った1つのインフルエンザウイルスは24時間後には100万個にもなって爆発的に増えるのがわかります。インフルエンザの特徴である全身症状があるかどうかも風邪との違いです。いつもより強い倦怠感や関節痛などがあればインフルエンザの可能性は高いです。
急に体調が悪くなるのもインフルエンザの特徴です。感染力も、ウイルスの増殖も早くて、この潜伏期間はインフルエンザA型も同じです。初期症状が風邪と似ていてA型のようにいきなり高熱がでる事も少ないので病院に行くのが遅くなり、インフルエンザが発症してから48時間以内に飲まなければ効果の無い「イナビル・リレンザ・タミフル」などの抗インフルエンザ薬を飲むタイミングを失ってしまう場合もあって完治まで長くかかってしまう時もあります。
インフルエンザB型の検査のタイミング
インフルエンザの疑いがあって病院に行き検査をしたのに陰性だったという経験をした事がある人は多いと思います。インフルエンザ検査は喉や鼻の粘液を採取して検査をしますが、感染してすぐはウイルスがあまり増えていないので陰性と結果がでてしまうのです。その場合は次の日にもう一度検査をしてみると陽性の結果がでることもあって、インフルエンザに感染して体調の悪い時に2度も病院に行く事になってしまいます。
インフルエンザの検査は発熱してから12時間経ってからと言われていますが、朝起きたら子供が発熱していた時など夜中の何時に熱が出ていたのかわからない時もありますよね。熱が高ければウイルスもかなり増えていると考えられるので検査をしても結果がでると思います。抗インフルエンザ薬は発症してから48時間以内に飲まなければ効かないので12時間位たっていれば早めに受診して検査する事が大切です。
インフルエンザB型の主な症状
インフルエンザB型はA型の流行よりも遅く2月~3月に流行する事が多いと言われていましたが、最近では少し早まり1月頃に流行り始めるようになっています。人以外にも感染して変異しやすいA型と違ってB型は変異しにくいので流行も小規模になる事が多いようです。以前は2年に1度流行するとされていましたが、今では毎年流行を繰り返しているようです。
・急な発熱:高熱がでる事もありますが、微熱のときもありA型に比べると熱が低い
・腹痛、下痢、嘔吐
・関節痛、筋肉痛、倦怠感、悪寒
・のどの痛み
・熱がぶり返したり長引いたりする
B型インフルエンザは熱が出ない人もいるのでただの風邪と勘違いしてしまう事もありますが、風邪と比べると長引いたり倦怠感や関節痛があるところが違います。熱がぶり返す事を二峰性発熱(にほうせいはつねつ)といいます。子供に多い症状ですが大人でもぶり返す事があるので注意しましょう。ぶり返してしまう原因はウイルスが再び活動を始めてしまうためで、違うインフルエンザにかかったわけではありません。多くの場合の二峰性発熱は微熱で、その場合は家で安静にして様子を見ていて良いですが高熱がでる時は合併症や脳症の疑いもあるので早めに受診して下さい。
インフルエンザの時は解熱剤に注意
インフルエンザで高熱がでた時は辛いので解熱剤を使用したくなりますね。飲み過ぎはよくありませんが辛い時は解熱剤を飲んでも大丈夫ですが、種類によっては飲んではいけないものがあります。アセトアミノフェンが配合されている解熱剤は飲んでも良いのですが、インフルエンザ脳症を引き起こす可能性があるとされているアスピリン系の解熱剤は避けて下さい。アスピリン系の薬は「アセチルサリチル酸」と書かれているので箱に書かれている成分の欄をよく読みましょう。アスピリン系の市販薬で有名なのはバファリンですが、同じバファリンでもアスピリン系のものとアセトアミノフェン系のものがあるので注意して下さい。
頭痛薬として知られているロキソニンですが、インフルエンザの時にロキソニンを使えるかどうかは、医師によっても判断が違っている場合もあって迷いますね。ロキソニンとインフルエンザ脳症の関連性は今のところないようなので20歳以上であれば飲んでも大丈夫のようです。
あくまでも解熱剤は対処療法なので、イナビルなどの抗インフルエンザ薬と一緒に処方して貰うのがいいですね。抗インフルエンザ薬と解熱剤を服用するとすぐに治ったかのように感じてしまう事もありますが、B型インフルエンザは熱がぶり返したり長引く事が多いので家で安静にしていて下さいね。
まとめ
インフルエンザB型の特徴や症状、検査のタイミングについて調べてみました。子供がインフルエンザになるとお母さんは大変です。看病もしながら他の兄弟にうつさないように気を付けたり、いつもの家事もしなければなりません。インフルエンザB型は風邪と間違いやすいのですが早く抗インフルエンザ薬を飲むと回復も早いので風邪との違いを見極めてインフルエンザが疑われた時は早めに受診して治療を開始しましょう。
インフルエンザに関する記事一覧
インフルエンザに関連する記事一覧 |
---|
インフルエンザの種類・特徴に関する情報 |
インフルエンザの症状に関する情報 |
インフルエンザの潜伏期間に関する情報 |
インフルエンザの流行時期に関する情報 |
インフルエンザの予防接種に関する情報 |
インフルエンザの予防・対策に関する情報 |
インフルエンザの検査に関する情報 |
インフルエンザの出勤・出席停止に関する情報 |
インフルエンザの薬に関する情報 |